日本史部会2013年4月例会

日 時:2013年4月20日(土)18:30~

場 所:筑波大学附属駒場中・高等学校

報告者:宮根一彦さん、小川輝光さん

内 容:共同研究「関東大震災時の情報の広がりについて」

    資料紹介その1

 

 3月例会での丸浜さんの提案を受け、今年度の日本史部会では、関東大震災の情報の広がりをテーマに共同研究をしていきます。それぞれ無理のない範囲で地域の資料を調べ、何らかの形にまとめ、授業に活用していければと考えております。3月例会には出席していなかったけれど興味がある!という方、どうぞお気軽にご参加ください。

 

 なお、2013年度例会は関東大震災しか扱わない、というわけではありませんので、実践報告をしたいという方も、遠慮なくお願いします。

 

会場から(2013.5.10掲載)

 宮根さんからは、歴史教科書教材研究会編『歴史資料大系 第一次世界大戦と関東大震災』などの資料紹介がありました。同書には、デマ流布・虐殺への軍・警察の関わりを示す、押さえておくべき基本的な資料が含まれています。ただし、研究書や資料集などからの孫引きであり、出典が不明瞭なものもあるため、原資料にあたるなど、丁寧に見ていく必要があると確認されました。

 

 小川さんからは、流言研究史の一覧と神奈川県下での研究状況が示されました。流言の発生と東京への広がりを考えるためにも、今井清一『横浜の関東大震災』を基本文献として押さえておくべきだろうという指摘がありました。

 

 「共同研究」という段階まではまだまだ長い道のりですが、まずは先行研究整理と事例の積み重ねを丁寧に行っていかねば、と感じました。

 

 5月は品川区の資料紹介を予定しています。