研究集会・学習会情報

東京都歴史教育者協議会では、支部例会活動とともに、研究集会・学習会を行っています。ぜひご参加ください。

 


東京都歴史教育者協議会 総会・学習会

日 程 2017年6月25日(日)

     12:00~12:40  総 会(歴教協会員)

     13:00~16:50 学習会(歴教協会員・一般・学生)(12:50開場)

      |13:00~14:40【講演・質疑応答】川手晴雄さん「日系人強制収容とそれに抵抗した人々」 

      |14:50~16:50【分科会】(授業実践報告)①歴史②平和学習③授業づくり 

会  場 筑波大学附属駒場中・高等学校

資料代 会員300円/一般500円/学生300円/高校生以下無料

備 考 参加申し込みは不要です

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170625研究集会チラシ.pdf
PDFファイル 265.0 KB

◆講演 13:00~14:40

川手晴雄さん(元中高教諭・元大学講師・著作業)
「日本人強制収容とそれに抵抗した人々」-日系人2世だった父の戦い

 第2次世界大戦時のアメリカ西海岸での「日系人強制収容」については高校の世界史Bの教科書にもほんの少しですが載っています。しかし、そもそも「日系アメリカ人」とはどういう人たちなのか、なぜアメリカに渡ったのかなど、基本的なことは書かれていないし、日本人の中にも知っている人はあまりいません。日系アメリカ人の強制収用について知ろうとするならば、その歴史から学ばなければなりません。本講演では、限られた時間ですが、まず、明治以後の日系アメリカ人の歴史からお話ししたいと思います。そこには、アジア系の人々に対する政府、アメリカ国民(白人も黒人も)の信じられないような「差別意識」と「差別政策」がありました。それらの上に強制収容が行われたのです。そして収容所の中でも「自分はアメリカ人なのか、それとも日本人なのか」という自己のアイデンティ―を問うという精神的苦悩が彼らを襲いました。特にアメリカ生まれの「2世」と呼ばれた若者たちはそうでした。

 彼らはアメリカ生まれでアメリカ国籍をもっていました。しかし政府は彼らを「ジャップ」と呼び、国民として扱いませんでした。アメリカ人であることを否定された彼らは「自分は日本人である」ということに自己のアイデンティーを持とうとしました。それに拍車をかけたのが、悪名高き、政府の「忠誠登録」の強制でした。日本の天皇と合衆国とどちらに忠誠を誓うかという「問」を若者たちに突き付けたのです。彼らの中に大きな分裂が生まれました。合衆国に忠誠を誓うとしたものは、自らの命を懸けてそれを証明しなければなりませんでした。それはアメリカ兵として戦線で戦うことです。

 一方、合衆国民である自分を強制収容した上に、こんな登録を強制するなんて卑劣であると考えた若者たちは登録に「ノー」と書きました。「ノーノーボーイ」と呼ばれた人たちです。彼らはアメリカ人であることを拒否する行動に出ました。それは「日本人への回帰」です。彼らは頭を丸め、日の丸を掲げ、宮城遥拝を行い、天皇陛下万歳を叫んで収容所内を行進しました。

 私の父もその一人でした。さて、彼らはその後どうなったのでしょうか。アメリカ日系人社会では10年前まで「タブー」であり、未だに残る深い亀裂の原因となった「強制収容とノーノーボーイ」についてぜひ知ってもらいたいと思います。

 


◆分科会 14:50~16:50

分科会名 報告タイトル 校種
歴史 戦後、中国の学校で学んだ日本人の私~”他国から見た日本”に目を向けた歴史学習~
中国人強制連行と和解について~「りゅうりぇんりぇんの物語」を切り口として~ 
平和学習 沖縄学習と日中韓三ヶ国交流を通して子どもたちが学んだこと
沖縄に心をよせる修学旅行をつくりたい

授業づくり 中学を卒業する君たちへ~3学期の憲法・平和学習~

地理から公民へどうつなぐか~沖縄など積み重ね学習で育つもの

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